商品・サービスには「投資回収型」と「自己実現型」の2つの種類がある!
商品サービスには大きく2つの種類があります。
1つ目が「投資回収型」の商品・サービスです。
「投資回収型」の商品・サービスとは、わかりやすく言えば、売上や収入に直結するサービスのことです。
例えば、50万円の商品・サービスがあったとしましょう。
50万円のサービスを購入することによって、50万円以上の売り上げがあがったり、集客ができたりするというように、非常にロジカルにメリットを伝えてセールスすることができるのが「投資回収型」の商品・サービスの特徴です。
そのため、「投資回収型」の商品・サービスは、ロジカルに数字を組み立てたり、実際に成果が出るイメージを伝えることが簡単にできるので、投資対効果が高ければ高いほど成約率は高くなります。
2つ目は「自己実現型」の商品サービスです。
「生き抜く力を手渡せる」というような、抽象的なものが手に入るということを売りにしているのが「自己実現型」の商品・サービスの特徴です。しかし、「自己実現型」の商品・サービスの場合、前述の投資回収型の商品・サービスのようなロジカルなセールスのやり方とは違ったセールス方法が必要になります。
例えば、私たちが提供している「能力開発のプログラム」のゴールは「自分らしく豊かな人生を手に入れる」という抽象的なものです。
このプログラムのメリットやベネフィットを提案するときに、どう数値化すれば良いのか、どうロジカルに伝えれば良いのか難しいと思われる方も多いと思います。
そもそも商品の説明をしても全く売れないということを考えておかなければなりません。
こういった「自己実現型」の商品・サービスのセールスのやり方として、他のお客様の成果事例などを伝えていくことが考えられますが、売上を上げることに特化してるプログラムではないので、メリットを数値化してロジカルに組み立てることは難しいと言えます。
では、「自己実現型」の商品・サービスをセールスする際にはどうすればいいのでしょうか。
自己実現型サービスを売るときにはコンサルティング力が重要
「自己実現型」の商品・サービスを売るときには、圧倒的なコンサルティング力が重要となります。
私の会社では、B to C向けコンテンツビジネスの提供をしていますが、これらの商品単価は一本当たり50万円~90万円ほどです。
この商品は個人のお客様に販売しているものですが、2020年2月末時点での成約率は84%ほどです。
一人あたり60分から90分ぐらいの時間でセールスを行っていますが、仮に90分としたときに全体の80%、つまり、約70分くらいをコンサルティングの時間にあてており、残りの20分程度を具体的な商品サービスの説明の時間にあてています。
コンサルティングの時間には、この商品・サービスがなぜお客様にとって必要なのか、どうしてお客様がこの商品サービスを購入する理由があるのか、などを説明しています。
商品・サービスの説明のために、きれいなプレゼン資料や計算されたセールス資料などを作っているところもありますが、お客様は必ずしも真剣に聞いているとは限らないので、商品サービスの価格などの必要最小限の情報を伝えることにしています。